世界情勢は二転三転し、経済はジェットコースターのようにうねっている。
そんな状況だから、バブルが現れては消えていくのが必然。
タピオカも、唐揚げ専門店も、マリトッツォも、カヌレも街を埋めつくしたかと思ったらあっという間に姿を消した。
きっと、もう少ししたらでかい10円パンとかもどっかに行くのだろう。
そんな中で、目下価値が上がり続けて、中世オランダのチューリップみたいな状況になっているのが所謂二郎系ラーメンである。
画像フォルダスクロールバーッてしたら出てきたラーメン二郎桜台店を例に
これは自分も大好きであり、特に学生時代はよく食べに行った。
最近は年齢のせいか食えなくなった……ということはあまりなく、足を運んだ時は普通に麺300g豚増し全マシみたいな注文でモリモリ食べている。普通に全然好きである。あんまり俺を舐めるなよ。
だが、最近自分の足が二郎系の(たいがい)黄色い看板から遠のき始めている。
それは何故か?
二郎系ラーメンは、最近値打ちこきすぎているからである。
明らかに過大評価されすぎだ。
過大評価されすぎた結果、めちゃくちゃ並んでいる。並びすぎている。腹を空かせた成人男性の大群が250mlの黒烏龍茶を片手に突撃してきている。飢えている彼らは、もはや二郎的なラーメンなら何でもいいのでそこら辺一帯の二郎系を検索し集う。
その結果、「あそこから空いてるし入ろうかな〜」と何の気なしに行った微妙な二郎インスパイアの店ですら、並んでいる。
仕方ないから近くにある昔からあるそこそこ有名なあっさり系の美味しいラーメン屋とかに行ったりすると、並ばずにスっと入れたりする。
いやいや、逆や逆〜〜〜!!!
インスパイア系の二郎、言うて大したことないって〜〜〜〜!!!
そう心の中で突っ込むわけである。
そんなこんなで二郎系に並びすぎる日本人を見て、日本の未来が心配になっている訳だが。
この前衝撃的な出来事があった。
大阪に久しぶりに来た時、無性にこってりしたラーメンが食べたくなった。
「そういえばこの辺に豚山があったな。二郎系食いたいけど並びたくないし、チェーン店でサッと済ませるか……」
そう思い、近くの豚山へと足を運んだ。
豚山というのは二郎系ラーメンのチェーン店であり、東京とか大阪に何店舗もある、まあありふれたお店だ。
そんなお店なので、当然すぐに入れるだろうと思ってたら、
…………おいおい。
嘘だろ?
豚山だぜ?
ここ、豚山だぜ?
歴史を刻めでもなければ、ラーメン二郎本店でもないだぜ?
チェーン店だぜ?
豚山は初めてか?ここ、チェーン店だぜ?
…………豚山だぜ?
豚山に、行列を作んなよ!!!!!!!
おい聞け、二郎系に並んでる若者よ!
若いうちは時間が無限にあると思うだろ?
確かに時間は腐るほどあるかもしれない。だが、やはり若い時間は有限なんだ。
冷静に、胸に手を当てて考えてみてくれ。
君の短い人生に、二郎系のチェーン店に並んでられる時間はあるか?
そのラーメン、いつでも食えるぜ?
そのラーメン、どこででも食えるぜ?
空いててすぐ入れるなら入ってもいいけど、豚山に並ぶ一時間は君の人生に本当に必要か?
友達と一緒に並んでいるなら、話しているうちにすぐ順番が来るかもしれない。
でも、それだったら歴史を刻めに並んだらいいんじゃないか?
それだったら、ラーメン二郎三田本店に並んだらいいんじゃないか?
君の貴重な人生の持ち時間を、豚山で並ぶのに使っちゃいけないぜ。
ましてや、豚山の前で並んだ列が伸びすぎて折り返しているのを見かけると、もう目を覆いたくなってしまう。
おいおい、豚山で折り返すなってお前ら……っ!
ここはフライングダイナソーちゃうねんぞ。
並びすぎててユニバ来たかと思ったわ。
フライングダイナソーやったら折り返すのも一時間待つのもわかるけど、豚山で折り返して一時間待つなって。
一時間並んだところで出てくるのはチェーン店のラーメンだって。マジで冷静になれって。麻痺しているって。
……豚山に行列を作っている日本の若者に対する不安がぬぐえない、2024年、うるう年の今日この頃である。
(2/29に何かブログを上げたかったのですが、一番仕上がりそうだったのがこれだったので急遽書き上げました)
それでは、次回、
一風堂に行列作っている外国人、マジで一回落ち着けって
でまたお会いしましょう。
p.s.
行列に並んでまではいかないっていうだけで、私は豚山自体は普通に好きです!
また行列できていないときに食べに行きます。豚山さんごめんなさい……!
豚山、美味しいですよね(ヘコヘコ)