えー、久しぶりに大学時代にやったアルバイト体験談でも書いていこうと思います。
過去のエントリはこちら。
大学一年生の間工場派遣(底辺)アルバイトで地獄を味わってきた私は、何とか楽な仕事内容でなるべく高収入が得られるバイトを探していました。『そんなことせんと塾講師とかコンビニとかレギュラーのアルバイト探せよ』と賢明な読者様は思われることでしょうが、当時の私は平日も休日もアイドル関連のイベントがあれば即座に動きたかったので、なるべく単価が高くて一日単位で融通の利く派遣バイトばかり探していました。
割のいい単発アルバイトのツテがなかった私は、数多くの肉体労働(イベント設営、オフィスの引っ越し手伝い)など様々な派遣バイトをこなしていきます。その過程で楽な現場とそうでない現場を見分ける嗅覚を身につけていきました。
そして、割のいい派遣バイトを求め続ける中で当たり前ですが『派遣バイトを紹介する派遣会社が何より大事』だということに気付くのです。
そんな中、大学一年生が終わって初めての春休みに、某バイト求人サイト(エ〇バイト)でショッピングモールでのイベントスタッフという楽そうなアルバイトを見つけ出します。
気軽な気持ちで応募したその派遣会社とは、大学院を卒業するまでの五年間の長い付き合いになるのでした……。
【某大手キャリアの料金案内】
その派遣会社でまず初めにやったのが、某大手キャリアの〇〇光の料金プラン案内のスタッフでした。時給はなんと1300円。
印刷工場の時給が日勤で最低賃金(当時)の850円、夜勤でも高々その二割増しだったことを考えると破格で、仕事内容はショッピングモールでやってるイベントでのスタッフで日中の7時間労働で明らかに楽そうです。
しかもその労働時間であれだけ地獄だった印刷工場(前ブログ参照)の12時間労働とほぼ同額の給料です。やらない手がありません。
私は嬉々として面接に行き、空き日程を確認してトントン拍子で仕事が決まりました。
現場に入る前に一日光通信の料金プランに関する軽い研修を受けて、そこから実地に投入されるという流れです。
研修に行ってみると、比較的若い人が多く髪の色が派手なギャルっぽい専門学生の集団が幅を利かせていて肩身の狭い思いをしました。そして資料を見ながら料金プランについて学ぶわけなのですが、これが滅茶苦茶ややこしい。
派遣会社の社員さんは「実際の業務ではお客さんにタブレットで質問答えてもらっていったらいいから!」という軽いノリでしたが、あまりに入り組んだその内容に一抹の不安が残ります。
ともあれ研修が済んだので現地投入。
一応希望地のヒヤリングはありましたが、私は大阪府在住ではなかったのであまり家から近い場所がありません。そのためなるべく定期で安値で行けるショッピングモールを選びました(交通費全額支給なので)。
そして大阪の地下鉄の終着駅にあるショッピングモールで三日間にわたる業務に入りました。
イベントに同じ派遣会社から派遣されたのは、20代中盤のフリーターっぽい男性と同じくらいの年齢のフリーターっぽい真面目そうな女性と私の三人でした。どう考えても私が一番仕事できなさそうで「やべえな」と思いました。
担当のキャリア会社の正社員の方は60代に入ろうかという超ベテランの方でした。内田裕〇みたいな後ろ髪の長さで眼光が鋭く、めちゃくちゃ厳しそうな気配を感じました。
そうしながらショッピングモールのエレベータ近くの目立つ位置に椅子や長机を設営して、いざ緊張しながら実際の業務に入ります。
主な業務内容はガラガラ抽選会を目玉に、ショッピングモールのお客さんに声をかけて料金案内シミュレーションを受けてもらい、もし安くなりそうであれば乗換案内を薦め、契約を取るというものでした。ノルマはありませんが、接客業未経験には中々難しい仕事です。
ガラガラ抽選会で案内するという都合上、家族連れ層が対象のメインになります。『家族割』みたいなプランが効いてくるからです。
正直キャリアの料金シミュレーションについて全然理解できてなかった私は、呼び込まれたお客さんの応対をして現在のスマホ代を聞いてシミュレーションをしてもらうのですが、お客さんごとに料金プランが色々ありすぎて全然安くなるのかどうかの判断ができません。
お客さんによってキャリアも違うし、料金プランも違うし、膨大な組み合わせの中から料金の見積もりを行うのは一日研修受けただけの携帯代を親に払ってもらってる雑魚学生には不可能でした。
結局あたふたしてるところをさりげなく内田裕也似の社員さんに助けてもらうことが続き、気が付いたらでかい声で呼びかけして連れてくるのがメインになっていました。
実際に仕事を始めてみると、内田裕也似のベテラン社員さんはめちゃくちゃ優しくて有能だし、またフリーターっぽい男性は口が上手くてトータルで三日間で五件契約とってました(一日一件取れたらいい方らしい)。そして女性の人は接客が苦手なのかあまりうまく仕事をすることができずガラガラ抽選会でちびっ子の相手をメインにしてました。
なんやかんや、いい感じに役割分担ができていたと思います。
基本的に呼び込みがメインでしたが、いかんせん人数が少ないので忙しい時には私も料金プラン案内の仕事に対応しなくてはなりません。が、結局もたついて別の接客を終えた内田裕也氏に助けてもらってばかりでした。
ですが、三日目の最後の日に割と料金プランの見直しに前向きなお客さんがいて、途中内田裕也氏の助けを借りつつも契約を一件取ることができました。
これは嬉しかったです。別に契約取っても取らなくても給料は変わらないのですが、やっぱり達成感がありました。
工場派遣とは比較にならない達成感とたんまり入った給料を手にホクホク顔で私はショッピングモールを後にしました。
稼いだ収入はショッピングモールでフリーライブをしてたアイドルの特典会に全額使いました。
完