孤独な弧度法

ブログのタイトルは完全に語感だけで決めました。そこそこ良いブログ名だと自分では思っています。

アルバイト体験談 〜アイス工場編〜

ふと振り返ってみれば、自分の人生、色々なバイトをしてきたなぁと思います。
バイトをする理由はまあアイドルに通うためだったのですが、時給が高くてなるべく楽なバイトを追い求める過程で、良いバイトも沢山出会いましたが一方で地獄みたいな職場環境もいくつか経験してきました。

そんな派遣労働の中でも特に印象深いのが工場労働です。私が初めて工場に日雇労働者に入ったのは大学1年生の5月、実家から電車で30分ところの程にあるアイス工場でした……。




【N県の某アイス工場】


大学に合格した当初、私は浮かれすぎてアルバイト先を探すということを全くしないまま5月を迎え、ちょうどいいバイト先が見つからずに早くも金欠に喘いでいました。そこで、当時のよっ友(友人ではない)が紹介してくれた単発でできる派遣会社に登録したのですが、募集内容が工場内軽作業しかありません。

この『軽作業』というのがいかに地獄かわからなかった私は、Webで登録した翌日に派遣会社からの電話で「〇〇にあるアイス工場の夜勤に入ってくれませんか?」という依頼に二つ返事でOKしてしまったのです。

そのアイス工場は夜勤で時給950円というヤバいくらい低賃金だったのですが、労働経験がなかった私は、

「時給950円ってめっちゃ高いやん!ここで働いたろ!」

とウキウキで乗り込んだわけです。



工場内の作業は流れてくるアイスバーを規定本数ひたすら箱に積めるだけ。誰でもできます。
食品工場ということで無駄に厳重な作業着に身を包み、消毒をしていざ作業へ移りますが、ベルトコンベアのスピードが尋常じゃありません。私ともう1人パートの東南アジア系労働者の女性でひたすら詰めますが、全く間に合わずあっという間に詰めれなかったアイスが溜まって床にこぼれてしまいラインがストップしてしまいます。
汗だくになりながら必死に作業するとしばらくすると慣れてきてなんとか詰めれるようになりますが、ラインが一切止まらないのでマジで手が死にます。もう1時間くらいは経ったかなと思って時計を見ても10分くらいしか経ってないし、休憩はまだ数時間先だしでアジア人女性と途中で入れ替わった40代くらいのおばちゃんに励まされながらなんとか8時間労働を終えることが出来ました。
労働を終えたあと外に出た時の日の出を見て綺麗だな……と思いながらここで働くのはもう二度とやめようと思いました。ちなみに交通費は支給されませんでした。ほんまカスやな。


あ、よかった点が一つだけあります。
工場内の休憩スペースにはコンビニで置いてるアイスの入った業務用冷蔵庫が置いててそこでアイスが好きなだけ食えます。
まあでも、3個くらい食ったらもうええわってなるんですよね。パクって持って帰ろうにも溶けちゃうし……。