孤独な弧度法

ブログのタイトルは完全に語感だけで決めました。そこそこ良いブログ名だと自分では思っています。

90年代後半から00年代黎明期のアニメが好き

私が好きなものは沢山あります。


たとえば、今大学で学んだり研究したりしていることが好きです。知らない分野を学んだり発表を聞いたりすることも好きです。


アイドルも好きです。ももいろクローバーから始まって、ちらほら地下からメジャー下位中位のアイドルも触りつつスターダストのアイドルの全般をくぐり抜けて、坂道グループなんかも顔を出しています。


そして無論アニメやゲームや漫画も好きです。
あらゆるサブカルチャーが基本的に好きなんです。サブカルチャーの消費者として悠に20年以上は生きてきました。


私は90年代生まれなのですが、『90年代後半から00年代黎明期のアニメ』が特に大好きです。

要はセル画末期からデジタル作画黎明期ですね。


その当時の背景を考えてみると、バブル崩壊を受けて阪神淡路大震災ノストラダムスの恐怖の大王の予言があったりして、更に年代が1900年代から2000年代へと橋渡しがあったりしてとにかく色々あった時代なのではないかと思います。幼稚園から小学生くらいの幼少期だったので正直あまり当時の事件などをしっかり覚えてはいないですが、好景気が終わり世界の終わりがほのかに感じられるような雰囲気の中で、今までになかったようなアニメや今までの集大成のような作品が花開いたのではないかと考えています。



90年代終わりから00年代初めのアニメの中でざっくり私が好きなものだけ挙げていくと、

カウボーイビバップウテナエヴァデジモン、BRIGADOON まりんとメランギャラクシーエンジェルスクライド、HAND MAID MAY(ハンドメイドメイ)、星のカービィキョロちゃんサイボーグクロちゃん等です。

一部あまり知られてないマイナーアニメやそれは入る?っていう微妙な線のものもあるかもしれませんが、あまり気にしないでください。


セル画末期の背景画像、本当に凄くないですか?






例として少女革命ウテナの画像(ネットから拾ってきた)を貼ったりしますが、これはディジタルでは出せない味だと思います。特に『光』の表現について、ディジタルとセル画の間にはかなり違いがあるように私には感じられます。(素人なのであまり詳しいことは知らないのですが)


突然話は変わりますが、人間の聴覚は40kHz程度の音までしか聴くことができませんが、それ以上の特定の周波数の超音波を聴くことにより、耳には聞こえないにも関わらず脳の深部が活性化されてリラックス効果や快感を覚えるという話があります。これはハイパーソニックエフェクトと呼ばれ劇場版AKIRAの作曲家としても有名な科学者大橋力さんが提唱しています。知覚の及ぶ範囲だけが全てではないということです。
故にサンプリング周波数が人間の聴覚に即しているCDと比べて、より広大な周波数を収録できるアナログのレコードにはリラックス効果が確かにあるとのことです。一年くらい前に読んだ下記の本に書かれていました。なかなか興味深い現象だと思います。


まあ何が言いたいかって言うと、セル画にもアナログレコードと同じように人間の視覚が知覚できる範囲の外にある何かが含まれていて、それ故ディジタル作画にはない魅力を感じるのではないかとそう私は思ったりするのです。




こんなふうな話をするとディジタル作画が嫌いみたいな感じになってしまいますがそんなことはありません。初期の頃の鮮やかで目がチカチカするようなディジタル作画も私は大好きです。




私が個人的に思い入れのあるアニメであるハンドメイドメイを例に挙げました。このアニメのオープニング曲かなりいいんで聴いてください。いやマジで。

セル画とディジタル作画を跨いだ作品などでは、ギャラクシーエンジェルなどがあるのではないでしょうか。
1期はセル画で2期以降はディジタル作画です。



シナリオ面に関しては90年代終わりは世界の終焉感に吸い寄せられたかのようなセカイ系の話が多い一方で、00年代初めは多様性の華が一気に開いたかのように感じられます。今と比べるとアニメを初めとした表現全般に対しておおらかだったということも背景にあるとは思いますが。





私のお気に入りであるBRIGADOON まりんとメラン等はこの時代でなければ生まれなかったのではないかと思います。(あとWOWOWという有料放送アニメ枠でなければ)
BRIGADOONで検索すると真っ先に鬱アニメと出てくるのですが、この作品の本質は異人種同士の愛情だと思います。まりんとメランの純粋な愛に最終話まで見たら必ず涙すると思います。




……まあシナリオの話は蛇足だったかも知れません。作画全般等に比べて個別の事象だからくくって話すことが難しいですし。
たまたま私が好きなシナリオのアニメにこれらの年代のものが多いというだけの話です。


アニメをなにか新しく見たいという時、過去作から探す時にはここら辺の年代のものから探したりしています。
この年代のアニメは特にノスタルジーの中に今見たら新しく感じるものがあったりするからです。多分私の幼少期に丁度やっていたものだから余計にそう感じるのだと思います。




ここまで読まれた方の中で90年代終わりから00年代初め位の中でオススメのアニメがあったら教えてください。取り上げていないだけで見ているアニメも沢山あると思いますが、何せ量が膨大なのできっとまだ私が知らない名作や珍作が沢山眠っているはずです……。


以上、4時にブログを書き終えてノスタルジックをその身に感じつつ筆を置きたいと思います。